
中村 誠一
代表
中村...
「報告書を受け取った研究者が、自分で追試できる。それが最低限の誠実さだと思っています。」
CoreLab DEXは2017年、東京都文京区の小さなシェアラボから始まりました。創業者の中村 誠一、それ以前に大手製薬会社の分析化学部門で12年間勤務し、社内ラボが抱える慢性的な問題を間近で見てきました。外部に分析を依頼すると、担当者が変わるたびにデータの解釈がぶれる。報告書が届いても、どの条件で測定したのかが追えない。そういった経験が積み重なり、「自分たちで、もっと透明性の高いラボを作ろう」という考えに至りました。
最初の2年間は、NMR装置1台とHPLC2台だけで運営していました。受注は知人の研究者からの紹介がほとんどで、月に10件前後。それでも、報告書の書き方や生データの管理方法にこだわり続けました。転機は2019年の秋です。東京大学薬学部の研究グループから、新規抗菌化合物の構造解析を依頼されたことがきっかけで、600 MHz NMR装置の導入を決断しました。その案件を通じて、アカデミアと製薬企業の両方に対応できるラボとしての方向性が固まりました。
現在は文京区本郷に自社ラボを構え、アナリスト6名・事務スタッフ2名の体制で運営しています。製薬企業の前臨床試験支援から、大学・研究機関の基礎研究まで幅広く対応しています。分析の依頼件数は年間で約400件ほどですが、件数を増やすことよりも、一件一件の品質を落とさないことを優先しています。新しい装置の導入も、必要性を十分に検討してから判断するようにしています。
